ADHDはなぜ片付けが苦手なのか?
まずADHDは、①多動性 ②不注意 ③衝動性 の3つのタイプ(混合タイプも)があります。
①多動性
多動が強いと、子供だと落ち着きがないイメージですね。成長と共に改善しますが、会議中など手を動かしていたり、足をブラブラしていたり、貧乏ゆすりをしていたりします。
身体の動作が収まったと思ったら、ものすごいおしゃべりになったり…という人もいますね。
興味や関心の対象が移りやすいので、仕事がころころ変わったり、引っ越しを繰り返したりします。(ここが、やった事や使ったものがそのまんま、という状態を作るのですね)
②不注意
ADHD全てに共通する特徴ですが、自分に興味や関心がないことには脳の覚醒レベルが低下して注意散漫になってしまいます。なので、仕事や学業に集中できず気が散りやすいのです。
計画性や管理が苦手なので、金銭管理や衝動買いが多く整理整頓が苦手です。
忘れ物や遅刻、事故なども多いですね。
この注意散漫・不注意傾向は、ADHDの人は「カクテル・パーティー効果」というフィルター機能が未熟なためおこります。
*カクテル・パーティー効果…立食パーティーなどで回りの雑音が騒がしくても、特定の相手の話声だけを聴けるという状態のこと。
③衝動性
衝動性とは、物事の後先を考えずに、思い立ったらすぐに行動したり口ばしってしまいます。
例えば、積み木で遊んでいたのに隣の友達が電車で遊んでいるのを見ると片づけや一緒に遊んでいた友達の事は考えずに、電車のおもちゃのところへ行ってしまうなど。
また、その電車のおもちゃを「貸して」という前に取り上げてしまったり。
大人でいうと「KY(空気読めない人)」ですね。
この衝動や欲望をコントロールできなくなる原因は、神経伝達物質であるセロトニンが不足しているから起こるのです。
このようにADHDの人達は、脳の特性によって興味や関心が移りやすく気が散りやすいので片付けが苦手なのです。
相手がなぜ出来ないか、が解るとイライラせずに接しやすくなります。
(もちろん、自分の場合もね!)
ADHDかな~?と思ったら、ちょっと意識して接してみてくださいね!
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